民事事件の裁判の基本的な流れ
- 民事事件とは
民事事件とは、私人間の利害の衝突や紛争などの私法上の法律関係に関する事件をいいます。私人間に法的な紛争があっても、当事者間の話し合いで解決できれば裁判所が関与する必要はありません。従って当事者の申立があってはじめて裁判所がその紛争に介入することになります。
民事紛争としては、金銭や不動産をめぐる争いなどの一般的な民事紛争の他、離婚などの人事訴訟、相続問題、消費者問題、労働問題等々様々な問題があり、事件の内容も異なります。
- 民事事件の基本的な流れ
民事事件を裁判所の手続きで解決しようという場合には、様々な方法がありますが、共通する基本的な流れは次の通りです。実際の事案では下の内容と異なる流れになることもあります。
- 紛争の発生
- 弁護士に相談
- 弁護士に訴訟を依頼
- 訴訟提起の準備
- 訴訟資料の収集・作成
- 依頼者との打合せ
- 戸籍、登記簿などの書類の取寄せ
- 関係者への事情聴取
- 報告書作成現場調査・写真撮影等
- 外部への調査依頼
- 裁判所への事件の申立
- 裁判手続き(事案によって異なる)
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- 第1回期日の日時が決まる。
- 訴状が相手方に送達される。
- 被告側から答弁書が提出される。
- 期日における口頭弁論(双方の主張や争点の整理、証拠の提出等)
- 証拠調べ等
- 解決
- 和解、判決、その他